第19回 人間の死に伴う諸手続きの処理

自由変更部分

キーパーズ有限会社
代表取締役
宅地建物取引士
吉田太一 さん

2002年、日本初の遺品整理専門会社キーパーズを設立。年間1600件以上の遺品整理に携わるほか、スムーズな相続を実現するための不動産をはじめとした各種手続き、リサイクルなどあらゆる相談に応じている。さだまさし原作の映画「アントキノイノチ」のモデルとしても知られる。日本ペンクラブ会員。

 もし、自分の最期の日がいつか分かっていたとしたら・・・と考えたことはありますか? 自分の最期まではあと何年だとわかっていれば、お金はこれだけで足りるとか、来年までしか働かなくていいとか、今のうちにあれをしておこうとか、期限が決まっていると計画的な生活が送れると思いませんか?

 また自分の死の一ヵ月くらい前からは、少しずつ家財の片づけを始めたり、葬儀屋さんと打ち合わせをしたり、家族や友達にお別れの手紙を書いたり、財産を分割して自分の手で分けて、後で喧嘩にならないようにしておくこともできるのです。

 あと何日で死ぬんだなぁ・・・と考えながら生きるというのも変な感じがしますが、自分でやるべきことをやり切れるので、すっきりとあの世へ旅立てるかもしれません。しかし人間の場合は、どんなに勉強しても、良い大学を卒業しても、残念ながら自分の死期を悟ることは出来ないので、やり残しになってしまう事柄が沢山残るのです。では、人が死ぬと何をしないといけないのでしょうか?

①遺体の処理
日本の法律では、死後24時間経過したら火葬を行い、納骨を行わないといけない。
②役所への届 告別式
戸籍謄本上から除籍して、告別式を行い公的に私的にも社会的にも認知してもらうため。
③相続
遺言や法律に基づき故人の財産の所有権の移転を行い名義変更する為の相続手続きを行う。
④宗教儀礼
各宗派ごとによるあの世へ送るための儀式を行います。ただし無宗教の場合は不要。
⑤遺品整理
故人の生き様を物語る遺品を片付ける最後の作業です。形見分けもこの段階で行われることが多い。このようなことを、誰かの手を借りて行ってもらわないといけないのです。

 しかし現在、未婚のまま生涯を終えてしまう人たちが増加し遺族がいないので、自分の最期を看取ってくれる人も葬儀屋さんに電話したり役所へ行ってくれる人がいないという中高年が増えているのです。皆さんの周りにもそのような方がいらっしゃるのではないでしょうか? 現在の皆さんには関係のないことかもしれませんが、世の中はそのような人が増加しているということを知っていたほうがいいと思うのです。

 ところで、動物や鳥や昆虫など地球上には人間以外の生き物が沢山いて人間よりもたくさん死んでいますが、山に登山に行っても、公園に散歩に行っても、その亡骸を見ることはほとんどありません。もしかすると人間と違って自らの死期を事前に知ることが出来るのかもしれませんね。しかし、その予知能力は人間に備わることはなさそうなので、やはり自分の死後の片づけをお願いできる人間関係を身内に限らず大切にしないといけないなと考えています。

遺品整理や残置物の撤去

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