第8回 意外に遺されて困る遺品とは?

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キーパーズ有限会社
代表取締役
宅地建物取引士
吉田太一 さん

2002年、日本初の遺品整理専門会社キーパーズを設立。年間1600件以上の遺品整理に携わるほか、スムーズな相続を実現するための不動産をはじめとした各種手続き、リサイクルなどあらゆる相談に応じている。さだまさし原作の映画「アントキノイノチ」のモデルとしても知られる。日本ペンクラブ会員。

 人は亡くなると様々なものを遺します。その中には、遺すことによって遺族に喜ばれるものや迷惑がられるもの、困るものなど様々あります。

 遺すものとしては、遺族、プラスの財産(預金、不動産、株券、貴金属など)、マイナスの財産(借金、売れない負動産、保証人など)、遺品や亡骸、功績や恨みまで遺すかもしれません。また、火葬もしてもらわなくてはいけないですし、戸籍から除籍もしてもらわなければなりません。それ以外にも遺品の整理や相続の手続きなど、亡くなってからでないとできない事務が発生してしまうのです。遺すべきものは自分が亡くなるまでの間に片づけておき、遺すべきものだけを遺すことができれば安心して人生の幕を下ろせるのですが、なかなか自分で完璧に準備ができる人はいないものです。

 そのために自分の意思を明確に示しておき、万が一の時にはその遺志に基づいて死後の事務を行ってくれる人が必要になるのです。要するに、誰かに手伝ってもらわないと人間は一人では死ねないということです。最近では終活といって、自分の死後の事務手続きや希望をスムーズに勧めることができるよう、事前の予約やエンディングノートの記入などが流行しましたのでご存知ではないでしょうか。

 さて話は変わりますが、このような中で遺されて困る遺品というのも色々あります。例えば、法に触れるものはもちろんですが、先にも書きました負動産(売れなく税金など支払い義務が残る)、食品が入ったまま電源が切れた冷蔵庫(強烈な腐敗臭、死臭よりキツイ)、それ以外には写真や手紙、仏壇など(処理しづらいけど引き取りたくはない)。その中でも遺されて困る意外な遺品は記念品です。故人の功績を讃える受勲やゴルフのトロフィー、会社の創立50周年や勤続記念など、様々なものがあります。正直に言って、勲章やトロフィーなどは残してあげたいけれど、押し入れにしまってしまうと二度と見ることはないかもしれないし、孫の代まで引き継がせるわけにもいかないので、意外に困る人が多いのです。また、高級時計や陶器であっても、「贈 〇〇記念 株式会社△△」などと刻印が入っているものが多く、自分以外の名前や会社名の入ったもらいものなので使いづらくて手放し難いのです。さらに、高級品でもケースや品物に刻印が入っているだけで、記念品扱いとなり売れなかったり、二束三文でしか買い取ってもらえないケースも多いです。包装紙だけに記念品と明記して、品物には名入れしない方が従業員も喜びますし、物の利用範囲が広がるので良いと思いますよ。

遺品整理や残置物の撤去

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